家庭用ロボットを運用するユーザがまったく新しい機能を利用する場合に,①その機能を利用する際のルールをユーザが理解している,あるいは,②その機能を利用するのに適した状態となっている,ことが求められる. この確認がされないまま新しい機能を利用すると,事故の危険性が高まるなど好ましくない状況になる可能性がある.一方,ユーザの理解度や状態をロボットが正確に認識することは困難である. メーカはユーザに取扱説明書や注意ラベルを確認し正しい使い方を理解させ,事故の発生リスクを低減しているが,ユーザが取扱説明書を読まずに事故が発生する事例がある. そこで,ロボットが提供する新しい機能にはあらかじめ制限をかけておき,ユーザの取扱方法の理解についてユーザと機械の音声対話に基づき確認し,機能制限を解除することで,事故の危険性を低減する手法と取扱方法確認システムを提案する.